尾崎行雄はなぜ憲政の神様なのか?63年連続当選の真相と波乱の生涯
尾崎行雄の揺るぎない精神力は、彼が残した数々の名言と、国際感覚豊かな家庭環境によって支えられていました。
数ある名言のなかでも、現代の私たちを鼓舞し続けているのが次の言葉です。
「人生の本舞台は常に将来に在り」
過去の実績に安住せず、いかなる逆境にあっても「自分の最高の仕事はこれからやってくる」と信じて前進し続けた尾崎の死生観を表しています。さらに「百世の師となるも、一時の王となるなかれ(一瞬の権力者になるより、百代先の人々の手本となれ)」という言葉は、政治家としての高潔な矜持を今に伝えています。
また、尾崎の妻であるテオドラ(英子・セオドラ・尾崎)は、英国人の母と日本人外交官の父を持つ国際人であり、流暢な英語力で尾崎の国際交流や執筆活動を献身的に支えました。
その二人の間に生まれた三女が、日本の国際NGO活動のパイオニアである相馬雪香(そうま・ゆきか)です。彼女は父の「世界平和と人権尊重」の精神を受け継ぎ、1979年に「難民を助ける会(現:AAR Japan)」を設立。インドシナ難民支援や地雷廃絶運動など、人道支援の最前線で生涯を捧げました。尾崎行雄の蒔いた民主主義と博愛の種は、子孫たちを通じて世界の平和活動へと確かに受け継がれています。
現在、彼の生誕地である神奈川県相模原市には「尾崎咢堂記念館」、三重県伊勢市にも「尾崎咢堂記念館」があり、貴重な直筆書や遺品、演説の録音資料などが一般公開されています。