小池百合子と小泉純一郎の現在地|刺客劇から師弟の距離感まで徹底解剖
二人の関係性を語る上で外せない歴史的事件が、2005年8月の「郵政解散(郵政選挙)」です。小泉首相が掲げる郵政民営化法案に反対票を投じた自民党重鎮議員に対し、小泉執行部は公認を出さず、全国の反対派選挙区へ強力な対立候補を送り込む「刺客戦略」を断行しました。
その「刺客第1号」として白羽の矢が立ったのが小池百合子氏でした。当時、盤石な地盤を持っていた兵庫6区を捨て、郵政反対派の旗頭であった小林興起氏の地盤・東京10区(豊島区・練馬区の一部)への国替えを決断。この電撃的な落下傘出馬は連日ワイドショーを独占し、日本中を熱狂の渦に巻き込みました。
報道各社の選挙データによると、東京10区の投票率は前回の54.2%から65.8%へと11ポイント以上急上昇。小池氏は約10万9,000票を獲得して圧勝を収めました。この劇的な勝利によって生まれた大量の新人議員、いわゆる「小泉チルドレン」を牽引する象徴として、小池氏は自民党内での権力基盤を揺るぎないものにしました。