英語の月が覚えられない?丸暗記を卒業する意外な歴史と記憶術
英語の月名を紐解く第一歩は、古代ローマの神話世界へと遡ることだ。例えば、1月「January」の由来は、ローマ神話に登場する二つの顔を持つ出入り口の神「ヤヌス(Janus)」である。過去と未来の両方を見つめるその姿は、一年の始まりと終わりにふさわしい。2月「February」は、古代ローマの清めと浄化の祭儀「フェブルア(Februa)」に由来する。春を迎える前に心身を清める期間だったわけだ。
春の訪れとともに戦いが始まる3月「March」は、軍神「マールス(Mars)」の名を戴く。寒さが和らぎ花が開く4月「April」は、ラテン語で「開く」を意味する「aperire」が語源とされ、5月「May」は豊穣の女神「マイア(Maia)」、6月「June」は結婚と女性を守る最高位の女神「ジュノー(Juno)」に捧げられた。さらに、夏の盛りである7月「July」は、カレンダーの大改革を行った英雄ユリウス・カエサル(Julius Caesar)の誕生月にちなんで名付けられた。続く8月「August」もまた、彼の後継者でありローマ帝国最初の皇帝となったアウグストゥス(Augustus)の名を永遠に刻むために作られたものだ。かつての古カレンダー、いわゆるローマ暦の伝統が、現代の英語にも脈々と生きている。