支援級とは?普通級との違いやデメリット・高校進路の真実を専門家が解説
Q1:支援級に入ると、中学校卒業後の進路で大学進学は不可能になりますか?
A1:大学進学が不可能になることは全くありません。中学校の支援級を卒業した後、全日制高校、通信制高校、高等専修学校などを経て四年制大学や短期大学、専門学校に進学する生徒は多数存在します。高校以降は支援級という枠組み自体がなくなり、本人の学力試験や総合型選抜等の実績によって公正に合否が判定されます。
Q2:年度の途中で「普通級から支援級へ」あるいは「支援級から普通級へ」移ることはできますか?
A2:原則として学級の異動は年度単位(4月)で行われます。ただし、不登校が長期化して普通級への登校が極めて困難になった場合や、心身の急激な変化が見られる場合など、学校長および教育委員会の緊急的な判断によって年度途中の転籍・体験入級が特例的に認められるケースもあります。まずは学校の特別支援教育コーディネーターに相談することが先決です。
Q3:就学時健診で支援級を強く勧められましたが、絶対に断ることはできないのでしょうか?
A3:断ることは法的に可能です。就学先決定の最終判断権は保護者にあります。教育委員会や学校側の判定はあくまで専門的な助言・勧告であり、強制力はありません。ただし、通常学級に進む場合でも、どのような合理的配慮を学校側に要請できるか、担任や支援員と綿密な事前協議を行うことが、入学後の子どもの孤立を防ぐために必須となります。
Q4:知能検査の数値(IQ)が低くない自閉スペクトラム症でも支援級に入れますか?
A4:入れます。支援級には「自閉症・情緒障害特別支援学級」が設置されており、この学級は知的障害を伴わない発達障害(ASDやADHD)の児童生徒も対象としています。認知の偏りによる強い不安感、パニック、対人関係の著しい不適応などがある場合、IQが平均域や高値であっても入級が認められます。