愛犬がマムシに噛まれたら?顔の腫れや致死率・緊急対処法を徹底解説
インターネット上では「犬はマムシに噛まれても死なない」「強い耐性があるから放っておけば治る」といった言説が散見されます。しかし、臨床獣医学の現場データに照らし合わせると、これは極めて危険な誤解です。
体重換算でのマムシ毒に対する最小致死量(LD50)において、イヌ科動物はヒトに比べて一定の耐性を持つことが知られています。そのため、適切な救急処置と支持療法を早期に受けた場合、助かる確率は約95%以上と高い救命率を示します。しかし、これは「無治療で放置してよい」ことを意味しません。
警戒すべきマムシ毒の後遺症
一命を取り留めた場合でも、マムシのタンパク分解酵素によって局所の筋肉や皮膚組織が広範囲に壊死を起こすケースがあります。壊死した組織が脱落して潰瘍化し、完治までに数ヶ月の創傷処置を要したり、皮膚の引きつれなどの瘢痕が残ったりする後遺症が生じることがあります。
また、溶血や横紋筋融解によって生じた代謝産物が腎臓の尿細管を詰まらせることで、退院後に慢性腎臓病へと移行するリスクも報告されています。そのため、急性期を脱した後も定期的な血液生化学検査と尿検査によるフォローアップが欠かせません。