貝木泥舟は本当に死亡?生存の真相と名言・過去を完全解説
ファンの間で最大の謎として語り継がれてきたのが、貝木泥舟の死亡説です。『恋物語(ひたぎエンド)』のクライマックスにおいて、蛇神となった千石撫子を完璧に騙し、阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎの命を救った貝木は、直後に中学生の男子(以前呪いをかけた被害者)から頭部を角材で奇襲され、血まみれになって雪の上に倒れ込みました。
この凄惨な幕引きから「貝木は死亡した」と確信したファンも少なくありませんでした。しかし、物語シリーズの時系列で『恋物語』の数カ月後(暦たちの卒業後)を描いた『花物語(するがデビル)』において、貝木泥舟は何食わぬ顔で神原駿河の前に登場しています。この鮮やかな生還劇の背景には、西尾維新作品ならではの叙述トリックと構造が存在します。
生存の最大の論拠は、『恋物語』の語り手(一人称)が「稀代の詐欺師である貝木泥舟自身」であった点です。貝木自身が冒頭で「これから語る話が事実かどうかは保証しない」と前置きしている通り、ラストの襲撃劇は「自身が街から姿を消し、阿良々木暦たちとの関係を完全に断ち切るための誇張・偽装演出」であった可能性が極めて濃厚です。重傷を負いながらも持ち前の強靭な生命力と機転で生き延び、裏社会を渡り歩き続けているのが貝木泥舟という男の真骨頂といえます。