鬼滅・鱗滝左近次の素顔はなぜ隠された?天狗の面に秘めた裏設定
鬼殺隊の「育手(そだて)」として数多の剣士を世に送り出してきた鱗滝左近次。常に感情の読めない天狗面を装着している彼だが、その仮面を被るに至った公式の理由は極めて意外なものだった。
原作者の吾峠呼世晴が明かした裏設定によれば、鱗滝の素顔は「あまりにも優しそうだったから」である。現役の水柱として最前線で刃を交えていた時代、その穏やかで慈愛に満ちた顔立ちを見た鬼たちから「お前に鬼が斬れるのか」「優しすぎる顔をしやがって」と執拗に侮辱され、嘲笑された過去があった。怒りと効率の観点から、己の柔和な貌を隠し、威圧感を与えるために選んだのがあの天狗面だったのだ。
血で血を洗う過酷なダークファンタジーの世界において、「顔が優しすぎて舐められた」という理由は一見ユーモラスにすら思える。しかし、その根底には命のやり取りにおいて情を捨てきれない鱗滝の生来の人間性が滲み出ている。