山口県の雨雲レーダー最新情報|線状降水帯はどこへ向かう?
雨雲レーダーは万能の予知装置ではありません。デジタル地図上に映し出されるレーダー画像には、観測原理上の「死角」とネット上で見落とされがちな誤解が存在します。
第一の盲点は、「レーダー高度と地上雨量のギャップ」です。気象レーダーは電波を斜め上空に向けて発射しているため、観測地点から離れるほど高い高度の雨雲を捉えています。そのため、上空で雨粒が形成されていても地上に届く前に蒸発しているケースや、逆に低い高度(山腹付近)で急発達した雨雲がレーダービームの下をすり抜け、レーダー上で弱雨表示なのに地上では猛烈な雨が降っているという現象が起こり得ます。
第二の誤解は、「1時間以上先の予測線の過信」です。積乱雲の寿命は通常30分から1時間程度と極めて短く、ゲリラ豪雨は「今ある雲が移動してくる」のではなく「何もない場所から突如として雲が湧き上がる」ことで発生します。したがって、レーダー画面で現在雨雲がない空白地帯であっても、大気の状態が極めて不安定な場合は、30分後に突然真っ赤な強雨域が出現することがあります。